俳句総合誌掲載

〇「俳句」KADOKAWA 2024年10月号

令和俳壇10月推薦

選者 櫂未知子「群青」代表

鈴一つ拾ひねぶたの街にをり  黒岩裕介(爽樹)

【選評】昨夜の跳人はねとが身に付けていたであろう<鈴>を、作者はひとつ見つけました。佞武多は数日間にわたり繰り広げられる行事ですから、今夜もまた、跳人たちは大いに飛び跳ねることでしょう。感傷とは違う旅情に満ちた作品です。