俳句総合誌掲載

〇「俳句四季」東京四季出版(2024年8月号)

わが道を行く

新作15句 「竹落葉」 勝浦敏幸(爽樹代表)

     

振り回すタオルに湯の香新樹の夜

ダービーや鞭を片手に投キッス

散乱の小鳥の羽根や走り梅雨

点滅の信号の先雪解富士

雲間より光差し込む植田かな

飛び石を気まぐれな風竹落葉

本流に向かうてをりぬ竹落葉

朽ち果つる大倒木や苔の花

煙吐き鉄橋わたる青葉山

暫くは開け放ちおけ網戸の夜

鳰の子の親の背より落ちもせで

ががんぼが脚が長きと歎きをり

雨あとの洗はれし空百合香る

加減して揺らす幼のハンモック

花火師の冷めぬ興奮酒あふる

新入会員オリエンテーション開催

7月17日(水)ウェスタ川越において、新入会員を対象にオリエンテーションが開催されました。

爽樹俳句会全体の活動を知ってもらうこと、「爽樹の理念」を理解してもらうこと、参加者相互の交流を図ることを目的に始められたこの会は、今回で4回目となります。

当日は猛暑にも関わらず、9名が参加されました。

勝浦敏幸代表、伊藤弘幸幹事長より爽樹俳句会の成り立ちや全体像の説明がなされたあと、参加者からも活発な意見・感想が述べられました。

【参加者からの意見・感想(抜粋)】

・爽樹俳句会を理解する機会を得られ感謝している。とてもきちんとした会である事が理解できた。

・これまで「速さ」を求められる仕事をしてきた。俳句を通して言葉の奥深さを知りたい。参加している句会では、指導してもらえるのでありがたい。

・句会で、臆することなく聞きたいことを聞ける雰囲気が良い。  ・俳句を始めたことで、心が豊かになったと感じている。