爽樹俳句会は

平成4年小澤克己が「遠嶺」を創刊しましたが、平成22年4月に急逝し、一誌一代の遺志により終刊となりました。
そこで残された会員の句会継続の熱意を受けて、幹部同人が中心となり、同年9月に新しい結社爽樹俳句会を創立し、平成23年1月より会誌「爽樹」を発刊しています。

主として句会は埼玉県川越市、所沢市及び越谷市を中心として下記の場所で行っております。
川越、越谷、所沢、富士見、ふじみ野、さいたま(浦和、大宮)、朝霞、坂戸、草加、池袋の10か所です。(具体的な開催場所は開催句会のご案内をご参照ください)

開催句会のご案内

爽樹の指導理念

① 師系

高浜虚子ー水原秋桜子ー能村登四郎ー小澤克己

② 俳句形式

有季・定型・切字重視・文語文・旧かな遣い

③ 主義主張

情景俳句を基本とする

<芭蕉が追及した「軽み」を風姿とみて、情は人、景は自然として人と自然が一体となったもの>
<平成28年 爽樹創立5周年を機に情景俳句に新しさと個性を追加しました>

④ 作句方法

・すっきり・・
情(心)を清め、雑念や固定観念を取り払い、言葉を省略し韻文性をたかめること

・はっきり・・
景(物)を的確に選ぶこと。清められた心に、その景(物)を鮮明に映し、瀟洒な表現とすること

・どっきり・・
情と景を融合し、作者の感動(ドッキリ)は内に秘め、読者へと新たな詩的感動を再構築すること

⑤ 取組姿勢

ゆっくり・じっくり・しっかり

爽樹の運営理念

① 主宰は置かず、任期のある代表制による合議制

② 小澤主宰が提唱した、「情景主義(俳句)」を指導原理とする集団指導体制

③ 「爽樹」の同人誌的な編集

④ 会計の会員への公開

情景俳句について

「情景俳句」は、「情」は「人」、「景」は「自然」で「人」と「自然」とが一体となったものです。
俳句は、情景が見えるか見えないかの二通りで、見える句には俳句の未来があり、見えない句には難解と俳句の混沌があります。
「情」は人間で、自分自身、親兄弟、肉親、友人など自分を取りまく全ての人間。
「景」は自然、宇宙、動植物などいわゆる見えるものです。

情景俳句の句

高空に水あるごとし青鷹

小澤克己

若芝に墨の雫のやうな僧

同上

一濤のあと慄然と冬日あり

同上

障子みな洗ひに出して寺柱

能村登四郎

切り株があり愚直の斧があり

佐藤鬼房

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