第6回所沢地区合同句会

於・所沢愛宕の杜ふれあい館  参加者41名(平成30年 6月30日

  早々に梅雨が明けた六月三十日、今年で六回目となる爽樹俳句会所沢地区の合同句会が新所沢駅近くの「愛宕の杜ふれあい会館」で開催されました。市内の七つの句会(所沢鍛錬、爽風、爽林、翔詠、爽雲、爽嶺、野老)から四十一名(うち十四名欠席投句)が参加、計一二三句が投句されました。
 選者は川口襄代表、半田卓郎幹事長、橋本良子顧問、河瀬俊彦理事の四名の先生方に務めていただきました。この日、所沢地区は猛烈な暑さに見舞われ、会場の外は熱風が吹いていましたが、会場内も参加者の熱気で熱く盛り上がっていました。  そして、栄えある最高賞である「ところ賞」は選者の先生方の協議の結果、野老句会の黒川國子さんに決定しました。

   ところ賞
峡の湯の篠突く雨や合歓の花黒川 國子
   川口襄・特選
峡の湯の篠突く雨や合歓の花黒川 國子
みどり児の涙のあとやねむの花横山 賢乃
   半田卓郎・特選
西日射す部屋は未だに夫の影赤野 絹江
異界から夢を届くる黒揚羽寺門 正樹
   橋本良子・特選
紫陽花の潮騒色になだれをり内藤 紀子
筍も声あげさうな朝の市明田川節子
   河瀨俊彦・特選
せせらぎの素足の子等の鬼ごつこ秋山  正
打水の誘ふ小さき美術館中島 久江
   高得点賞
甚平の背中に頑固滲ませて山崎 京子
まな板は母のパレット朝の虹渡辺 市子
   ドッキリ賞
袈裟を着てキャッチボールや若葉風久保田幸子
   ユーモア賞
夏バテの二十の猫にてんてこまひ大槻  晟
   ほのぼの賞
筆談の一語一語や夏落葉三橋 瑞恵