専用列車で行く秩父俳句ツアーに参加して(平成28年1月30日)
去るⅠ月30日(土)西武鉄道サービス社の主催で、西武鉄道の専用列車で、「俳人金子兜太のふるさと皆野を巡る」俳句ツアーが開催された。
参加者は、各地からの71名でその内爽樹会員が19名であり主として所沢から参加した。
専用列車で池袋始発・練馬・ひばリケ丘・所沢と停車し、秩父鉄道に乗入れ、直通で皆野に到着。車中で事前句1句投句、同乗の俳人の橋本栄治・横澤放川の両氏から事前句を見ての若干のコメントがあった。
皆野吟行は、兜太氏の父の伊昔紅氏の病院と住居である、壺春堂、更に円明寺、ヤマブ(味噌)、椋神社など、それぞれの場所にある兜太句碑を巡り作句した。皆野文化会館に戻り、昼食、吟行句1句投句。1時からホールで、秩父音頭を始め歌と踊りの演目の数々が賑やかにあり、ついで兜太氏の講演会後、橋本・横澤両氏も加わり入選句の発表と続き、3時に終了した。
皆野では、地元ボランテイアと説明役の中高生など町を挙げてのイベントであった。
兜太氏の講演は、この地での父母との生活、俳句との出会いなど産土の地への思いの溢れた話、更に戦争体験から反戦平和を貫くことなど、知力と気力は、96歳の年齢を感じさせない。
金子兜太選3句の内1句に、爽樹の大森英さん(所沢翔詠句会所属)の次の句が選ばれた。
与太が来た母の歓喜や冬晴るる | 大森 英 |
尚この句は西武車両内に掲示される。
真中の句碑:
常の顔つねの浴衣で踊りけり 金子伊昔紅