俳句総合誌掲載

〇「俳句界」 文學の森 2025年1月号

雑詠  西池冬扇「ひまわり」会長選

特選

大きな葉大きな露の動きけり  小川悦子(爽樹)

【選評】大きな芋の葉であろう。七夕の風習で、願い事のための芋の葉に宿った露を集めて墨を磨り、文字を書くことがある。古い行事で特に江戸期には良く行われていたそうであるが、このごろは珍しくなったのかもしれない。芋の葉にのった露は動きがありおもしろい。