第64回 投句一覧

投句総数 33 句

兼題 :   松手入 鶴来る 当季雑詠

作者

参加者互選

長き夜や吐息のやうに灯る窓

写心

夜来香 (2)

幾山河越へし吾が身の松手入

写心

北国の友の一報鶴来る

写心

一陽 , 葫蘆

高層階月出る筑波日入る富士

一陽

写心 (2) , 夜来香 , 一歩 , 葫蘆

地下足袋が電線越える松手入れ

一陽

鶴渡る小手をかざして橋の上

一陽

葫蘆

心地よき匂拡がる松手入

山水

三井寺の晩鐘の声初時雨

山水

一歩

名園の静寂の午後の松手入

夜来香

旅立ちは遠きアムール鶴来る

夜来香

渡良瀬の紅葉の渓に汽笛鳴る

夜来香

霧島 , 山水 , 一歩

シベリアの空の果てから鶴来る

山水

松手入れ枝に梯子を掛しまま

みのり

ビル街の狭き空にも鶴来る

みのり

遠嶺は晴れ渡りけり柿すだれ

みのり

写心 , 山水 , 一歩 , 葫蘆 (2)

網を引く漁師の頭上鶴来る

霧島

三鈷松落ちて来ぬかと松手入

霧島

ちろちろと紅きパンダナ松手入

愚者

霧島 , 夜来香 , 一陽

自転車の背にはラケット風爽か

愚者

霧島

黙々と鍬ふるをのこ鶴来る

愚者

霧島 , 山水 (2)

締め迫りけふも駄句るや秋日落つ

霧島

松手入れ松葉散らばる武家屋敷

一歩

一陽

鶴来る北の便りを背にのせて

一歩

写心 , 夜来香

みちのくの昔語りの夜長かな

一歩

写心 , 山水

植木屋の三日目一日松手入れ

鈴音

鶴来るもや立ち上る川面かな

鈴音

晩秋や夕暮れ迫り鳥一羽

鈴音

切符切る音のリズムや松手入

泡沫

霧島 (2) , 夜来香 , 一陽

田鶴渡る棚田の下の大鳥居

泡沫

一歩 (2) , 葫蘆

石段を登り来れば秋の海

泡沫

新しく空も整ふ松手入

葫蘆

写心 , 山水 , 一陽 (2)

穭田の青田のごとし国道沿い

葫蘆

羽音降らす頭上の群れや鶴来る

葫蘆