俳句結社 爽樹俳句会

【代表】 勝浦敏幸

【師系】 高浜虚子―水原秋桜子―能村登四郎―小澤克己

【創立】 2010(平成22年)年9月

【俳誌】 隔月刊「爽樹」創刊2011(平成23年)年1月

平成22年4月に遠嶺俳句会の小澤克己主宰が急逝、一誌一代の遺志により「遠嶺」が終刊となったため、幹部同人が中心となり、平成22年9月に爽樹俳句会を創立しました。創立に当たり、遠嶺俳句会の「情景主義」を指導理念として継承することを明らかにするとともに、4項目からなる運営理念を打ち出しました。

風狂に生きたし蝶と遊びたし  小澤克己

1.任期のある代表制

初代代表 :小山徳夫(平成22年度~25年度)
第二代代表:川口 襄(平成26年度~令和元年度)
第三代代表:河瀬俊彦(令和2年度~令和5年度)
第四代代表:勝浦敏幸(令和6年4月~)
役員会、代議員会による民主的運営を継続しています。

2.集団指導体制

各句会の選や指導は、複数の指導者が行っています。

3.「爽樹」の同人誌的編集

会員の作品は五十音順・循環制により掲載しています。

4.オープンな会計

全ての収支は役員会、代議員会にて報告しています。

開催句会

句会は埼玉県の以下の場所で行っております。

川越、越谷、所沢、富士見、ふじみ野、さいたま(浦和、大宮)、朝霞、坂戸、草加、池袋の10か所で、月例句会30句会、通信句会2句会、更に高みを目指す鍛練句会など39句会を運営しています。

具体的な開催場所は開催句会のご案内をご参照ください。

開催句会のご案内

爽樹俳句会の活動

4月 初心者講座 (所沢、川越、越谷 など)
5月 代議員会 前年度事業報告・当年度事業計画
   前年度収支報告・当年度収支計画 報告事項 など
6月 吟行俳句大会 各地持ち回り(所沢、川越、越谷、草加 など)
7月~10月 爽樹俳句大会投句募集
1月 新春俳句大会・講演会・句集出版祝賀会 爽樹俳句大会表彰

「爽樹」の発行(隔月刊)
研修会 月一回 模擬句会や選句力向上の演習等
役員会 月1回(6月と12月は拡大役員会)
選者会 選句・指導方針の協議(6月、12月)
句会開催 月例句会の開催をはじめ、鍛練句会、通信句会などの句会の開催

  

令和7年度から、会員の創作意欲を高め、作句力の向上の一助とするため、「年間爽樹賞・年間爽樹新人賞」を制定しました。

爽樹の指導理念

① 俳句形式

有季・定型・切字重視・文語文・旧かな遣い

② 主義主張

情景俳句を基本とする

<芭蕉が追及した「軽み」を風姿とみて、情は人、景は自然として人と自然が一体となったもの>
<平成28年 爽樹創立5周年を機に情景俳句に新しさと個性を追加しました>

③ 作句方法

・すっきり・・
情(心)を清め、雑念や固定観念を取り払い、言葉を省略し韻文性をたかめること

・はっきり・・
景(物)を的確に選ぶこと。清められた心に、その景(物)を鮮明に映し、瀟洒な表現とすること

・どっきり・・
情と景を融合し、作者の感動(ドッキリ)は内に秘め、読者へと新たな詩的感動を再構築すること

④ 取組姿勢

ゆっくり・じっくり・しっかり

爽樹の運営理念

① 主宰は置かず、任期のある代表制による合議制

② 小澤主宰が提唱した、「情景主義(俳句)」を指導原理とする集団指導体制

③ 「爽樹」の同人誌的な編集

④ 会計の会員への公開

情景俳句について

「情景俳句」は、「情」は「人」、「景」は「自然」で「人」と「自然」とが一体となったものです。
俳句は、情景が見えるか見えないかの二通りで、見える句には俳句の未来があり、見えない句には難解と俳句の混沌があります。
「情」は人間で、自分自身、親兄弟、肉親、友人など自分を取りまく全ての人間。
「景」は自然、宇宙、動植物などいわゆる見えるものです。

情景俳句の句

高空に水あるごとし青鷹

小澤克己

若芝に墨の雫のやうな僧

同上

一濤のあと慄然と冬日あり

同上

障子みな洗ひに出して寺柱

能村登四郎

切り株があり愚直の斧があり

佐藤鬼房

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