第63回 投句一覧

投句総数 36 句

兼題 :   新酒 案山子 当季雑詠

作者

参加者互選

師に学ぶ詩の心や竹の春

写心

愚者

とくとくと注がれて下戸の新酒かな

写心

葫蘆

痩せ枯れて雀と遊ぶ案山子翁

写心

悠々

先づ父に献盃をして今年酒

夜来香

一陽 (2)

口元をへの字に案山子父に似る

夜来香

一陽

同窓のお軽勘平村芝居

夜来香

泡沫 , 葫蘆 (2)

診療を待つ間も月の季の話

一陽

夕暮に案山子恋しと鳴く鴉

一陽

新酒にてアールヌーボと言ふらしき

一陽

夜来香

水澄むやシアンブルーのインク壺

みのり

泡沫 (2)

流木の長き旅路や敬老日

みのり

夜来香 , 愚者

役目終へ畔を枕に捨て案山子

みのり

悠々

出番かな感染減りて今年酒

鈴音

金色の揺れる真中に案山子あり

鈴音

秋晴れを祈りし明日は体育祭

鈴音

枡の香を鼻にからめて今年酒

霧島

夜来香

道たづね左右指差す案山子なり

霧島

悠々

山里のバス待つ小屋や昼の虫

霧島

新酒酌むお薬手帳斜め見て

悠々

一陽 , 夜来香 , 泡沫

多彩なる案山子今では村起し

悠々

一陽 , 愚者 (2)

退院し水引の花手折りをり

悠々

大海に沈みゆく陽や捨案山子

愚者

葫蘆

新酒買ふ今宵行くとの子のメール

愚者

一陽 , 夜来香 (2)

躙り口入れば備前に瘧草

愚者

泡沫 , 葫蘆

瓦屋根こつんと落つる櫟の実

山水

敗蓮の池やモノクロ抽象画

山水

泡沫

筋書きのありやなしやと新酒酌む

一歩

悠々

燃え尽きつ命一つよ星流る

一歩

空と雲たそがれどきの遠かかし

一歩

緊急の事態終へるや今年酒

山水

酒蔵の上り框に酌む新酒

葫蘆

愚者

収穫の田に休める案山子かな

葫蘆

秋郊に廃校ひとつ駅ひとつ

葫蘆

愚者

古酒新酒汲むを藪医者許しけり

泡沫

悠々 (2)

女案山子の二枚目こゆる人気かな

泡沫

小手指古戦場の風吾亦紅

泡沫

葫蘆