第62回 投句一覧

投句総数 33 句

兼題 :   枝豆 秋簾 当季雑詠

作者

参加者互選

行く秋や振り子時計の刻む音

写心

夜来香 , 悠々 (2)

枝豆を米寿の数は食べられず

写心

愚者

秋簾未完の景の画架たたむ

写心

一陽 , 霧島 , 愚者 (2) , 悠々

枝豆を飛ばす坊やと晩酌す

霧島

ふと立つも目的忘れ秋簾

霧島

一陽 , 鈴音 , 悠々

急ぎ来て電車逃しし秋暑かな

霧島

夜来香

地響き立てて落ちるや秋の雷

一陽

晩酌の枝豆こわく鍋こいし

一陽

鈴音

線状雨宿りにならぬ秋簾

一陽

悠々

晩酌の父の枝豆つまむ子等

夜来香

寺町の練塀長く秋暑し

夜来香

写心 , 愚者 , 葫蘆

故郷の母無き家の秋簾

夜来香

写心 , 一陽 , 鈴音 (2) , 愚者 , 葫蘆

枝豆のかつてあふれしビルの上

悠々

霧島

枝豆の殻盛り上ぐるパラ五輪

愚者

一陽

郷関を出づ掛茶屋の秋簾

愚者

写心 (2) , 葫蘆

ふるさとの水は清冽をみなへし

愚者

写心 , 夜来香

秋の蝶永のいとまの挨拶に

悠々

秋簾草木それぞれ朽ち初むる

悠々

霧島 (2)

枝豆や一人静かに縄のれん

山水

写心

友の家ふみ届けしや木槿の香

鈴音

音もなく五輪終わりし秋簾

鈴音

孫帰り枝豆抱え立つ老母

鈴音

一陽 (2)

リモートに映る日の影秋簾

泡沫

夜来香

風に揺るる京の町屋の秋簾

山水

蜩や上野の杜の夕深む

山水

霧島 , 葫蘆

探求は人の業なりましら酒

泡沫

愚者

枝豆の殻こんもりと山となる

泡沫

枝豆やあんばいよろし山の宿

一歩

霧島 , 悠々

秋簾三味の流れる裏通り

一歩

秋立つや風さわさわと山のこゑ

一歩

鈴音 , 葫蘆 (2)

枝豆に塩ふる夕や独り酌む

葫蘆

鈴音

誰にでも置く隔たりや秋簾

葫蘆

夜来香 (2)

武蔵野の里の夕暮れ鹿の声

葫蘆