第61回 投句一覧

投句総数 30 句

兼題 :   心太 夜の秋 当季雑詠

作者

参加者互選

亡き父母に思い馳するや夜の秋

山水

糸蜻蛉とま見えて失する憂き心

山水

酒旗上がる峠の茶屋の心太

山水

泡沫

魚津に遠く灯の下の夜の秋

一陽

葫蘆

学びする煙うごかぬ蚊遣りかな

一陽

悠々 (2) , みのり

酸っぱさに黒蜜欲しや心太

一陽

啜り終へもうひと泳ぎ心太

夜来香

一陽 , 悠々 , みのり

終電車降りて家路を夜の秋

夜来香

山伏の法螺尾根に聴く山開き

夜来香

霧島 , みのり , 泡沫

にこにこと表裏なき子や心太

みのり

夜来香 , 悠々 , 霧島 , 山水 , 葫蘆

夜の秋古陶の村の登り窯

みのり

霧島 , 泡沫 , 一歩

浜木綿のいよいよ白き夜更けかな

みのり

霧島 (2) , 山水

白南風や海岸沿ひの停車駅

霧島

一陽 , 一歩

嘘ばれてちぎれちぎれのところてん

霧島

一陽 (2) , 悠々 , みのり (2) , 泡沫 (2) , 一歩 (2) , 山水 (2)

清澄な土に鳴くこゑ夜の秋

霧島

悠々

人魚かな岩に座りてところてん

一歩

地球儀をくるり回して夜の秋

一歩

夜来香 , 霧島 , みのり , 泡沫 , 山水

庵へと山百合の匂ひ誘えり

一歩

故郷望む峠の茶屋の心太

葫蘆

級友の声遠ざかる夜の秋

葫蘆

一陽

酒一筋五臓六腑へ夏料理

葫蘆

籠り居のメダル談義やところてん

愚者

夜来香 , 一歩 , 葫蘆

五輪来ぬテレビ桟敷の夜の秋

愚者

夜来香 (2)

炎天に描く五輪の絆かな

愚者

葫蘆

噴水止まり眼界の暗転す

泡沫

至福とはうるほすほどの心太

泡沫

南国の花実の匂ひ夜の秋

泡沫

山水 , 葫蘆 (2)

天敵の先に逝きけり夜の秋

悠々

一陽 , 一歩

朝顔と共に朝待つ床の中

悠々

今もつて押し器ありての心太

悠々

夜来香