第59回 投句一覧

投句総数 33 句

兼題 :   鮎 桐の花 当季雑詠

作者

参加者互選

盃巡るジュッと弾ける串の鮎

写心

愚者

仏より躑躅詣での人の波

写心

旅ゆかば人がふる里桐の花

写心

うなじ悲しく喪服の紋の桐の花

一陽

胡瓜の香鮎届いたとふりむきぬ

一陽

八ヶ岳眉毛に初夏の牧場風

一陽

写心 , 夜来香 (2) , 山水 , 霧島 , 葫蘆

鮎を待ち瀬のそちこちに釣りの友

夜来香

桐の花ゆかしき師家(しけ)の庵訪ふ

夜来香

写心 (2) , 三里 , 葫蘆 , 悠々 (2) , 愚者

機上より真澄の空の五月富士

夜来香

山水 , 一歩 , 葫蘆 (2)

嫋やかな畝傍の緑神さぶる

山水

夜来香 , 霧島 , 一歩 , 葫蘆

未だ白き飛騨の山山鮎の宿

山水

三里 (2) , 霧島 , 愚者

切妻の合掌造り桐の花

山水

山深き落人の里桐さけり

一歩

三里

吉野川瀬音清しき鮎の宿

一歩

写心 , 夜来香 , 三里 , 霧島

手のひらに小宇宙かな青りんご

一歩

通り過ぎ戻りて見あぐ桐の花

悠々

速達の名前滲みて走り梅雨

霧島

写心 , 夜来香 , 悠々

いきいきと焼かれてをりぬ串の鮎

泡沫

富士山を背にかしこく煙る桐の花

泡沫

実梅落ち甘くすつぱき唾をのむ

泡沫

見抜けぬか囮の鮎の不本意を

悠々

冷蔵庫上段奥は期限切れ

悠々

平凡の生に悔いなし山法師

愚者

葫蘆

黎明の躍る蓑笠鮎解禁

愚者

写心 , 霧島 (2) , 一歩 , 悠々

単身の灯のなき社宅桐の花

愚者

悠々

白無垢のうしろ姿や桐の花

霧島

山水 , 悠々 , 愚者 (2)

をとり追ひ求愛に急く野鮎かな

霧島

妖精のドレスの如きレース編む

三里

愚者

天上に数多の句友桐の花

三里

香ばしき苦みまた良し鮎の宿

三里

夜来香

堰超ゆる鮎光りけり河原風

葫蘆

三里 , 一歩 (2)

桐の花日ごと深まる山の青

葫蘆

山水

青々と夏現るる四方の山

葫蘆

山水 (2) , 一歩