第58回 投句一覧

投句総数 33 句

兼題 :   亀鳴く 茶摘 当季雑詠

作者

参加者互選

茶摘歌風に流れて富士の山

写心

山水

あらかたの儲け話や亀鳴けり

写心

若き日の恋は逃水百の文

写心

一歩 , 葫蘆 (2)

春半眼来世ご覧の煤仏

一陽

写心

菅の笠茜襷の茶摘かな

一陽

山水

亀泣いて揚句の果の玉手箱

一陽

来ぬ人を待てば亀鳴く夕間暮れ

夜来香

写心 , 霧島 , 悠々 , 山水 , 葫蘆

駿河路の旅の思ひ出茶摘唄

夜来香

花吹雪隅田を詠ふ句碑に舞ふ

夜来香

写心 (2) , 一歩

はなだ色の秩父の山や茶摘歌

山水

一歩 (2) , 三里 , 葫蘆

春の虹茶畑抜くる高速道

山水

一陽

亀鳴くやコロナの後のオリンピック

山水

不急とて不要にあらず春散歩

悠々

霧島 , 夜来香 , 葫蘆

亀鳴くや動悸息切れ止まぬ日々

悠々

一陽 (2) , 三里

茶を摘めり残りし古葉の緑濃し

悠々

亀鳴いて少し書き足す生命線

霧島

悠々 , 一歩 , 山水 , 三里

茶摘女の籠に青き香入るるごと

霧島

悠々 , 山水 (2)

亀鳴くや淡き灯りの隠れ里

愚者

夜来香 , 三里 (2)

しづしづとロボットの刈る茶摘かな

愚者

出向の五色のテープ春惜しむ

愚者

夜来香 (2)

こだま号抜かれ抜かれる日永かな

霧島

一陽

茶畑をSL行くや大井川

一歩

霧島 , 一陽 , 悠々

若楓むかし語りの武家屋敷

一歩

眠れぬ夜吐息の果てに亀鳴けり

一歩

医師足らぬやワクチン接種亀ぞなく

泡沫

茶畑の防霜ファンのまはる空

泡沫

一陽

夕映の茅花流しの無人駅

泡沫

写心 , 霧島 (2)

亀鳴くや休みの縁に甲羅干し

葫蘆

今ははや葉桜堤日々散歩

葫蘆

艶の出し夫婦茶碗や新茶汲む

三里

写心 , 夜来香 , 一歩

次々と立て込む用事亀鳴けり

三里

古稀となる夫の横顔新茶汲む

三里

夜来香 , 悠々 (2) , 葫蘆

茶摘女の両の手染めし茶の色香

葫蘆

霧島 , 三里