第57回 投句一覧

投句総数 36 句

兼題 :   独活 柳 当季雑詠

作者

参加者互選

芽柳や船頭の唄やはらかし

霧島

鈴音 , 一歩

花の雨珈琲の香の吊ランプ

霧島

鈴音 , 葫蘆

誰そ彼の訃音に独活のほろにがし

霧島

垣の脇もぐら堀り盛る春の土

一陽

柳影老の釣針魚光る

一陽

夜来香 , 写心 , 三里 , 霧島

独活の香にシャリと刃の入る酢味噌和え

一陽

対岸の柳水面を揺らしけり

悠々

鈴音

春めきてやうやく五千歩きけり

悠々

夜来香

春疾風子に初陣の時来たり

写心

悠々 , 霧島

季ならぬ雪のやうなる柳絮舞ふ

写心

土室の乳母日傘や独活白し

写心

夜来香 , 泡沫 (2)

独活香る饅を小鉢に夫婦酒

夜来香

一歩 (2)

青天の古都南京に柳絮飛ぶ

夜来香

写心

父祖の地に知る人も無く桃の花

夜来香

悠々 , 霧島

青柳や舟の行き交ふ隅田川

山水

写心 , 三里 , 一歩

シャキシャキと軽き調べや独活の椀

山水

泡沫

イタリアの文化会館落花舞ひ

山水

年かさね独活も肴の仲間入り

悠々

鈴音 (2)

柔らかに頬掠めたる柳の芽

葫蘆

泡沫

起こされし里の田畑や春驟雨

葫蘆

故郷(くに)土産の山独活煮立つ台所

葫蘆

迷ひなど退散独活の酢味噌和

三里

はんなりの京に来てをり花の雲

三里

霧島

芽柳や雨にけぶれる佃島

三里

泡沫 , 一歩 , 葫蘆

吟行の庵の膳の芽独活和へ

一歩

湯の街の謂れ語るは角柳

一歩

三里

谷戸の野に独活の芽萌えるつんつんと

一歩

下げ来たる独活を酢味噌のまづ一献

愚者

三里

紅灯の揺るる疎水や糸柳

愚者

写心 , 三里 (2) , 泡沫 , 葫蘆 (2)

橋脚にとまどひ思案の花筏

愚者

夜来香 , 写心 (2) , 鈴音 , 悠々 (2) , 霧島 (2)

空を向きかりんの花や凛々と

鈴音

葫蘆

柳揺れ鳥のさえずり頬ゆるむ

鈴音

独活や三日の後は佐賀に発つ

鈴音

ダム湖へと沈みし家あり独活齧る

泡沫

悠々 , 一歩 , 葫蘆

定期入は新品のやう四月馬鹿

泡沫

マスクして知らぬ顔して夕桜

泡沫

夜来香 (2) , 悠々