第51回 投句一覧
投句総数 33 句
兼題 : 秋耕、夜食、当季雑詠
作者
参加者互選
間違いの重なりし日や流れ星
みのり
秋耕やコロナワクチン治験中
山水
秋耕や妻と破籠を開くなり
愚者
鰡飛んで釣舟闇に消えにけり
悠々
秋耕の鍬の一振り大地撃つ
夜来香
夜食禁三日坊主のダイエット
一歩
秋蝶に花の好みのありにけり
写心
野分過ぎ空の青さに深呼吸
鈴音
山積みの本を相手に夜食かな
三里
秋耕の考(ちち)の姿や荒田風
一陽
ひよつとこがおかめをすする夜食かな
愚者
秋耕や遠く青富士茜空
葫蘆
ラジオから深夜放送夜食かな
みのり
締切りに追はれ夜食のコッペパン
夜来香
トラブルに夜食並ぶる係長
悠々
秋耕や畔の地蔵に夕茜
一歩
秋耕や影の伸びゆく猫車
三里
雨孤立備蓄最後の夜食食べ
一陽
秋耕の土の向こうに栗林
鈴音
小夜更けて小腹を満たす鮭茶漬
写心
推敲を終へ一息の夜食かな
葫蘆
無沙汰詫びの葉書認む夜食粥
山水
惜別のフライトの影秋灯し
愚者
秋日傘翳しソーシャル・ディスタンス
夜来香
秋耕や田舎教師に戻りけり
みのり
昼月にレモングラスのティータイム
三里
けとばせば銀河に届くうみほたる
一陽
名月に携帯見つめ気づかぬか
鈴音
茅葺の軒に白萩ほの明かり
一歩
秋耕を終へて土神に一礼す
悠々
そぞろ寒アレクサに問う安息の日
山水
秋耕の土に願ひや夕日影
写心
青富士は色づく稲の波の果て
葫蘆