第49回 投句一覧
投句総数 30 句
兼題 : 烏瓜の花、氷水、当季雑詠
作者
参加者互選
絹の糸魔女が紡ぎし烏瓜
一歩
烏瓜咲きて余生に夢あまた
悠々
青と赤子らに自家製氷水
青鷹
烏瓜咲いて闇夜にレース編む
夜来香
登り口迎へる烏瓜の花
葫蘆
妖怪の住処か烏瓜の花
愚者
さくさくと崩すが楽しかき氷
三里
しくしくと古傷疼く梅雨の夜
写心
暁の木立の烏瓜の花
山水
氷水首に押し当て観戦す
悠々
江戸切子ミント浮かべて冷やし水
一歩
山下りてうだる街中かき氷
葫蘆
友送りて喪服のままにかき氷
一陽
かちわりを啜り母校の応援歌
夜来香
夜化粧に訳あり烏瓜の花
青鷹
烏瓜咲いて闇夜を深めをり
三里
かき氷の昔懐かし苺色
山水
イチゴ良しメロンまた良しかき氷
写心
烏瓜男嫌いの花に似ず
一陽
夕焼や琵琶湖に浮かぶ大鳥居
山水
存外の落し穴ありかき氷
愚者
藍染の日本てぬぐい夏遍路
一歩
釣堀の釣果競はぬ夫婦連れ
夜来香
月光を友とす烏瓜の花
写心
一湾に立ち枯れる樹々夏の月
愚者
早苗はや風の構へに根付きたり
青鷹
灯(ホ)のゆれてまはり燈籠止まりけり
一陽
梅雨晴間罪なき枝を落としたり
悠々
潮の香の残る貝殻夜の秋
三里
児の頃の我駆け廻る夏野かな
葫蘆