第43回 投句一覧
投句総数 24 句
兼題 : 湯ざめ、薬喰、当季雑詠
作者
参加者互選
湯ざめたり外湯めぐりの下駄の音
一歩
込み入った事態となりて湯ざめせり
悠々
家康は粗食好めど薬喰
青鷹
万感の想ひ一句に年賀状
夜来香
流星群追ひて覚ゆる湯冷めかな
葫蘆
からころと外湯巡りの湯ざめかな
愚者
雪しまく緊張走る船泊
写心
身の奥の波荒れて来し湯ざめかな
パセリ
病みしとは隠れみのなり薬喰
一歩
薬喰い締めの雑炊煮立ちたる
葫蘆
訛きき差しつ差されつ薬喰
悠々
湯の町の射的に興じ湯ざめかな
夜来香
湯冷めして美人ミイラを拝顔す
青鷹
ひとり居の軒の蝋梅艶めけり
一歩
湯冷めして無言となりし口喧嘩
写心
薬喰昭和の歌を熱唱す
パセリ
父母にまず取り分けし紅葉鍋
愚者
澄み渡る星座の空や冬深し
葫蘆
完走の媼は今朝も薬喰
夜来香
新時代を説きつつ龍馬薬喰
写心
男衆の庖丁捌き女正月
愚者
暁の凍鶴の声空に消ゆ
青鷹
はらからの文のこつんと寒紅梅
パセリ
時節柄マスク二重の老夫婦
悠々