第42回 投句一覧
投句総数 27 句
兼題 : 宿木、むささび、当季雑詠
作者
参加者互選
若人は宿り木翳し恋語る
夜来香
宿木に冬三つ星の掛りけり
パセリ
宿木の大樹は風を受け流す
山水
むささびは難なく結界こえにけり
悠々
宿木は富士の高さよ茜さす
愚者
むささびの夢は宇宙を遊泳す
青鷹
風花やポプラ並木の青き影
写心
葉のすべて落ちて宿木明らかに
葫蘆
宿木や無頼籠れり赤城山
悠々
むささびの飛翔待つ夜の聖樹の灯
一歩
むささびの飛翔の影や星の空
山水
宿木は欅に鳥の巣のごとし
青鷹
むささびは森の怪盗闇を跳ぶ
夜来香
むささびの消えし樹海の静寂かな
葫蘆
宿木や闘球蹴りてワンチーム
一歩
孤となりて夜のむささび忍者めく
写心
むささびの飛んで瞬く星ひとつ
パセリ
むささびの夢は鳶なり自由なり
愚者
宿木を飾りて清き夜を祝ふ
写心
武蔵野の山従へて雪の富士
葫蘆
七十路を越えて句作り初明かり
一歩
年暮れて小江戸の鐘も忙し気に
夜来香
秒針の刻み一つや去年今年
愚者
つま先の懐炉に引かれ朝散歩
悠々
頭より心つかへと梟啼く
パセリ
行く年の句座に欠けたる人のあり
青鷹
銀輪の白きセーター胸を張り
山水