第41回 投句一覧

投句総数 27 句

兼題 :   水鳥、冬麗、当季雑詠

作者

参加者互選

冬麗や墨堤走る人力車

山水

明星の去りて水鳥現るる

愚者

ただ一羽水鳥ゆくや波の紋

一歩

干潟には水鳥憩ふ杭百本

夜来香

老い仲間食べず飲めずの忘年会

悠々

水鳥や水位戻りし街の川

葫蘆

ふる里や手に触れさうな冬銀河

写心

水鳥の粗ならず密にならずをり

パセリ

支へ木の多き老松冬うらら

青鷹

綾取りに寄り添ふ子らや冬うらら

愚者

冬うらら畦より遠く富士望む

夜来香

小さき沼逃ぐる水鳥追ふ童

悠々

冬うらら山の湯宿や囲炉裏端

一歩

竜宮を探す夢見の浮寝鳥

青鷹

冬うらら水辺の杭に翼干す

パセリ

冬麗の天に雲ひく銀の翼

写心

電車待つ背中に西日冬うらら

葫蘆

水鳥の無邪気装ひ甚振りぬ

山水

ぽつねんと道祖神座す枯野道

愚者

冬の雨ひかりの洩るる公民館

青鷹

白湯熱き峠の茶屋の初時雨

夜来香

星々の帰り忘れか露凍る

パセリ

山野辺の語りべの沼破蓮(やれはちす)

一歩

冬うらら我がもの顔の他家の猫

悠々

たわい無き浮世忘るる日向ぼこ

山水

我もまた風のまにまに浮寝鳥

写心

冬霞の関東平野峠より

葫蘆