第28回 投句一覧
投句総数 27 句
兼題 : 敗荷、紅葉狩、当季雑詠
作者
参加者互選
紅葉狩画伯の卵あちこちに
悠々
夕さりの風に味わう紅葉酒
真珠
若き日の紅き血潮や破蓮(かれはちす)
愚者
通り雨濡れて艶ます柿落葉
写心
雑兵の打たれし様(さま)に破蓮
パセリ
少年の木の実こぼれし脱衣籠
青鷹
敗荷の夕に泛ぶは抽象画
山水
敗荷風の便りに聞く訃報
葫蘆
敗荷や濁りに染まぬ鯉はぬる
悠々
紅葉狩る山路の果ての平家村
夜来香
はかま付きどんぐり帰ればみな裸
真珠
秋深し世事を離れて檜風呂
山水
嵐狭を行き交ふひとや紅葉狩
愚者
荒城の濠の敗荷風に鳴る
夜来香
老いの目にしみ入る紅葉狩の山
葫蘆
歌碑多き筑波山麓紅葉狩
青鷹
敗荷や生の流転の物語
写心
妥協なき神の采配紅葉山
パセリ
強風に青柿宙を舞ひにけり
悠々
鴃舌の群れに揉まれし紅葉狩
写心
若き日の後悔の種鰯雲
葫蘆
風を呼び風の呪言の破れ蓮
青鷹
怠りの許さるる歳室の花
パセリ
目に物を言はせ恋する菊人形
夜来香
みちのくの暮るる速さや紅葉狩
山水
煩悩は振り払ひたり破蓮
真珠
まだ遊ぶもつと遊ぶと暮の秋
愚者