第25回 投句一覧
投句総数 27 句
兼題 : 夏潮、羽抜鳥、当季雑詠
作者
参加者互選
夏じほや風に乗りたる真帆白帆
山水
夏潮や星降る浜の松の声
愚者
万丈の山真黒なり夏の潮
悠々
夏潮の涯へ補陀落渡海舟
夜来香
群青の潮に抱かれ眠りたし
真珠
恐るべき草の襲来姫女苑
写心
詩はこれで良しと思うふな羽抜鶏
パセリ
骨あらはなれど胸張り羽抜鶏
青鷹
生くるとは時には我慢羽抜鶏
愚者
夏潮や一両電車岬へと
葫蘆
庭統ぶる我が物顔の羽抜鶏
夜来香
羽抜鳥しがらみを捨て立ち去りぬ
悠々
朝まだ来我を呼びたる去年の蝉
真珠
夏潮に船首を向けて出港す
青鷹
夏潮や釣り糸たるる宿の窓
パセリ
羽抜鳥己が頭を撫でてみし
写心
照り返す地面歩めり羽抜鶏
葫蘆
羽抜鷄の時にあらじと声を挙げ
山水
朝焼けの溶けゆく海へ白帆上ぐ
愚者
青春の輝いてゐるキャンプファイア
青鷹
田園は墨絵の如し喜雨来る
夜来香
唇がお迎えにゆく冷し酒
パセリ
人界を鳥瞰したる羽抜鶏
真珠
八ッ場ダム山河を惜しむ蝉時雨
悠々
浜晩夏師の足跡を辿りをり
山水
海人の赤銅肌や夏の潮
写心
居眠りを許す講師の夏期講座
葫蘆