第23回 投句一覧
投句総数 27 句
兼題 : 青梅、夏の月、当季雑詠
作者
参加者互選
イクメンは竜の落とし子夏の月
愚者
青梅を竿もて落とす子の真顔
夜来香
青梅や子は褒められてより伸ぶる
喜楽
青梅の葉陰の一つ尻赤し
山水
ご近所を誘い青梅落としけり
葫蘆
あえかなる花色寄せて夕涼み
写心
青梅や妣の手になる美酒恋し
真珠
脈々と湧く隠れ沼夏の月
青鷹
青梅の見目麗しに塩どさり
悠々
夏の月五百羅漢に降りそそぐ
真珠
若き日の恋のウクレレ夏の月
夜来香
山荘の竹の葉揺るる夏の月
山水
青梅のごとき乙女や今昔
写心
無惨なり青梅の腸点点と
愚者
浅草に遊び疲れの夏の月
喜楽
一人酌む酒まはり来し夏の月
葫蘆
坂多き町に実梅の落つる音
青鷹
肉を焼く小庭にけぶる夏の月
悠々
風薫る退院の日の兄の笑み
真珠
遠巻きに登校の子らや蛇の衣
青鷹
飛魚のつばさ波切る佐渡航路
夜来香
銀の守宮夜の厨の硝子窓
葫蘆
ヒマラヤのあくまでブルー罌粟の花
愚者
煌々と吾が影写す夏の月
写心
母の日や何かを待ちて落ち着かず
悠々
葭切の騒々しさや我が青春
山水
太陽を呑み込みさうな花南瓜
喜楽