第22回 投句一覧
投句総数 27 句
兼題 : 立夏、新茶、当季雑詠
作者
参加者互選
届きしは特攻基地の八女新茶
青鷹
夏は来ぬ床屋のおやじ腕まくり
悠々
腕通す半袖シャツや夏来る
葫蘆
ふくいくと香る大地や夏来る
真珠
源平の歴史ロマンや夏の月
写心
黒髪の靡く銀輪夏来る
愚者
夏立つや秩父の山の影正す
山水
江ノ島の陰より白帆夏は来ぬ
夜来香
天恵の富士の全貌夏来る
喜楽
到来の羊羹厚く新茶汲む
夜来香
球場を揺らす声援夏来る
青鷹
風鈴のアルファ波満ち寝にけり
真珠
新茶淹れ檀家総会始まりぬ
悠々
そよ風の館のテラス新茶汲む
山水
花活けて良き予感あり今朝の夏
写心
王手飛車手にする古茶の波立ちぬ
愚者
新茶汲む終の雫は妻の碗
写心
山国の陽だまり匂ふ花林檎
喜楽
仕事終へ事務所に満つる新茶の香
葫蘆
柿若葉の武蔵野台地空真青
山水
しゃぼん玉はじけて青の残りけり
愚者
リラ咲けり和の庭隅に縁ありて
悠々
蒼天へ梲の家並み新茶汲む
喜楽
芍薬のゆらぎの中のティータイム
青鷹
潮の音はさやかに浦の春は闌く
夜来香
行く春や新入社員馴染みつつ
葫蘆
苺つぶしミルクをかけて供えけり
真珠