第20回 投句一覧

投句総数 27 句

兼題 :   耕、黄水仙、当季雑詠

作者

参加者互選

耕すやとどのつまりは雨次第

悠々

耕す手止めて句帳に記しけり

夜来香

春光の棚田天への階に

愚者

耕して地平に至る畝の河

写心

風甘し甘しと翁耕せり

喜楽

黄水仙の如き人なり急逝す

青鷹

絢爛と光のシャワー三月来

山寺

春耕の田畑や郷に日暮来る

葫蘆

人知れず現れ去るや黄水仙

悠々

耕して黒土の香を懐かしむ

青鷹

千枚田上から下へ耕せり

世事離れ余念忘れて春耕す

山寺

忘れえぬ女先生黄水仙

愚者

野仏の微笑明るく黄水仙

夜来香

黄水仙はや一年の過ぎにけり

葫蘆

道の辺にかたまつてゐる黄水仙

燦々と池畔を染めし黄水仙

写心

陽だまりに聞いて聞いてと黄水仙

喜楽

城跡に世々代々の名草の芽

愚者

春雪や一夜で清き世となりぬ

写心

立春や陽をたつぷりと含む雲

葫蘆

天井絵の艶なる天女春うらら

青鷹

作文は元より苦手野に遊ぶ

喜楽

春空の星となりしか荒凡夫

夜来香

モノトーンの世界の端に黄水仙

山寺

春めくや如来の朱唇少し空き

ひこばえやお邪魔虫かは紙一重

悠々